引退
令和2年度、父親が教員を引退しました。
姉と僕が産まれる前から父は教員でした。
寮のある学校で、学校と生徒に付きっ切り。
ほとんど家にいませんでしたが、僕たちにとってはそれが当たり前でした。
イメージといえば、怖いお父さん。
家にいない方がいい。
そう思う時期もあったぐらいです。
今思えば、仕事が大変で、「そらそうやわ」と思える状況でした。
そんな中でも、夏休みと冬休みにはキャンプとスキーに連れて行ってくれて、多くの経験をさせてくれました。
僕自身はそこまでアクティブな人間ではありませんが、今の自分を作ってくれた大切な出来事です。
中学生になり、僕たち姉弟は珍しい経験をします。
父親が務める私立の中高一貫校へ入学しました。
姉と僕。
経験し、感じたことはそれぞれだと思います。
ただ、父親が働く姿を間近で見続けたことは同じです。
そして、それが僕たちに大きな影響を与えたことも同じだと思います。
良くも悪くも目立つ教師だったと思います。
そして、僕たちにとっても良いことと悪いことがありました。
細かい話は今回は無しとして。。。
僕は6年間、間近で見れたことは良かったと思っています。
「仕事」への価値観や向き合い方を教えてくれたのは父親です。
ほとんど家にいなかったのは、「生徒」と「学校」が大切だったから。
それは時に、自分よりも、家族よりも。
大げさかもしれませんし、父親本人はそんな風には思っていないかもしれません。
でも、僕にとってはそんな風に仕事に向き合っていた父親を尊敬しています。
別の私立学校に転勤してから、いろんなことが大きく変わったと思います。
新しい楽しみも辛さも。
それでも、変わらずいつも学校と生徒のことを一番に考えていました。
そんな父親でした。
そして、父親がそうであれたのは、支え続けた母親がいたからだと思います。
二人へ、感謝と敬意を。
本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとう。
最後に、僕が言うことではないかもしれませんが、、、
今も慕って頂いている教え子の皆さんが父親に与えてくれた力はとても大きかったと思います。
そして、一緒に働いて頂いた学校関係者の皆さんのお陰です。
本当にありがとうございました。